普段は車で３０分で行けるセイラム市ですが、ハロウインの催し物が毎日ある１０月にはやはり１時間以上かかりました。

セイラム市は観光名所が集中していますので車を停めてどこへでも歩いていけるのが何より便利ですが、７００台停められる駅の駐車場が終日５ドルである事を知らないと街中に２０ドルで停めることになります（＾Ｏ＾）。　インフォメーション・センターで今年のパンフレットを幾つか集めましたが、一番下の中央の顔写真は昨年の仮装コンテストで優勝した方の仮装です＾＾。観光名所を回るにはガイド付きの可愛い乗り降り自由のトローリー・バスもありますし、ヘリティッジ・トレイルと呼ばれる歩道に引いてある赤い線を辿っていく方法もあります。秋はニューイングランドの紅葉を見る為に世界中から観光客が集まりますから、この日もアメリカ各地のライセンス・プレートを付けた車やバスを沢山見ましたが、その中にカナダのケベックから来た観光バスを見つけました（＾Ｏ＾）。私からしたらケベックの方が美しいと思うのですが（＾Ｏ＾）。


まずは海辺を少し歩きます。セイラムは貿易港として栄えましたので、大航海時代の波止場が歴史地区として保存されています。四角い木造の建物は１７７０年に造られ、元々は塩や、鱈の売買で得た品物を保管する倉庫として使われたそうです。煉瓦の建物は税関です。貿易で盛んだった当時を思わせます。
長さが５２メートルある木造のフレンドシップと言う名の船は１７９７年に作られたオリジナルの船のレプリカで、内部も見学できますし、今でも特別なフェスティヴァルやイヴェントなどある時には海に出ていきます。オリジナルの船を描いた絵はダウンタウンにある美術館で見ることが出来ます。ちょうど引き潮の時間帯でしたのでこのような感じでした。


ダウンタウンに向けて足を進めます。セイラムは魔女の街として知られていますし、ハロウインの時期なので店名やお店の装飾も工夫されています。魔女の入れるコーヒーと言う店名だったり、クリーマリー（乳製品の製造所、販売所）とスクリーム（叫び）を合わせてスクリーマリーにしたり＾＾。
Ｌ字に行列が出来ているのはアメリカ最古のキャンディー屋さんです。普段は普通に入れるのですが、この日はこの行列なのであきらめました（＾Ｏ＾）。昔ながらのキャンディー等売られています。ダウンタウンには魔女の帽子等を売っている出店もたくさんあります。赤い靴はもちろん『オズの魔法使い』の中でドロシーの家で圧死した東の魔女です（＾Ｏ＾）。
　

ハロウインの10月　2015 （セイラム市）

前半


少し足を進めますと名所の一つ七破風の家があります。こちらはニューイングランドで元も古い１７世紀に建てられた木造の邸宅です。セイラム出身の作家で『緋文字』が代表作とされる（幾つか映画化されていますが映画も印象的でした）ナサニエル・ホーソンが『七破風の家』と言う小説を書いた事で有名になりました。家の中の当時の調度品等の見学もできるのですが、この日はやはり長い行列でした。家の真向かいはセイラムの港です。


皆様、こんにちは！

こちらは今年は１０月の初雪はなく、３１日のハロウインも無事に行われました（＾＿＾）。近頃は日本でもハロウインが盛んなようですが、アメリカのポップ・カルチャーの一つとして、年に一度の楽しい仮装パーティーの部分が受け入れられたんでしょうネ。アメリカでもハロウインは以前はその日１日だけのイヴェントでしたが、今では一か月に渡るお祭りに膨らんでいます。

こちらでハロウインと言えばマサチューセッツ州のセイラム市が有名で、１０月は丸々１か月間ハロウインを祝う色々な催しが毎日あります。セイラム市はボストンから北に３０分程の海沿いの町ですが、悪名高き１７世紀末の魔女狩りで知られており、マンホールの蓋にも魔女が描かれていますが、この小さな街にこの時期にはそれこそアメリカ中、世界中から２５万人の観光客が訪れます。

美術館もあり普段は静かな海沿いの町なので時々出かけますが、ハロウインのある１０月は車の渋滞もあって街中も混み何を見るにも長い列に並ばなければいけませんので、タイムズ・スクエアのカウントダウンを避ける感覚で今まで意識的に避けてきました。

昨年までハロウインの夜は娘の彫ったかぼちゃを外に飾って、トリック・オア・トリートに来る沢山の子供達にお菓子を手渡して、招いた友人と我が家で食事を楽しむというのが常でした。でもせっかくセイラム市の近くに住んでいるのにわざわざ遠くから大勢の観光客が集まるハロウインの１０月に行かないのももったいないと思い、今年は渋滞覚悟で出かけてきました（＾＿＾）。

実はあまりにも楽しくて、３１日のハロウインの夜にはかぼちゃ彫りで疲れていた娘も連れて再び出かけましたので、写真は二日分になっています（＾Ｏ＾）。明るい写真は２４日の昼間、暗い写真は３１日の夜に写しました＾＾。
夜１０時半から花火も上がり、事故を防ぐための規制で通勤電車の終電が１１時半に出るまでは駐車場から車を出せないようになっていましたので、私達も自宅に戻ったのは夜中の１時でしたが、あれだけの人が集まったのに事故もなく何もおかしなものを見ることもなく、皆さん整然と純粋にハロウインを楽しんでいました（＾＿＾）。帰る頃には清掃車が並んでいましたから、夜中の内に街はすっかりきれいになって１１月１日の日曜日を迎えたのだと思います。家に戻ると庭先に２００個以上出しておいたチョコレートはひとつ残らず無くなっていましたから、今年もたくさんの子供達が来てくれたのだと思います（＾＿＾）。
　先程触れた１６９２年のセイラム魔女裁判は映画にもなっています。１９９６年制作の『クルーシブル』ですが、良い俳優達が演じていますので興味がおありでしたらご覧下さい。敬虔なクリスチャンだった村人達の集団心理から無実とされる村人達が裁判にかけられ魔女の汚名を着せられて１９人も殺されるという本当に酷い事実がここにはありました。

今回は観光客に大人気の魔女博物館等へは行かず、観光名所の紹介はほんの少しだけにしてハロウインを祝う１０月の賑やかなセイラム市の様子を見て頂こうと思います（＾＿＾）。セイラム市の様にハロウインを祝う人々はいないと主催者も自慢げでしたがその通りだと思います。写真は前半と後半に分かれています。楽しんで頂けたら嬉しいです（＾＿＾）。


2015年11月6日　ｍ＆ｍ記